広く見える部屋の原理
同じ広さなのに、広く感じる部屋と窮屈な部屋があります。違いの多くは、視線がどこまで途切れずに届くかにあります。ドアを開けた正面に背の高い家具があると、視線がすぐに止まり部屋が短く感じられます。逆にドアから窓まで視線がまっすぐ通り、床が広く見えると、実際より広く感じます。ですから狭い部屋を整えるときは、何を足すかより、何が視線をさえぎっているかを探すことが出発点です。部屋の真ん中に立って見回し、最初に目に留まる物が何かを書き出してみてください。
面積は同じでも、視線がさえぎられなければ部屋は広く感じます。色・家具・光の扱い方の基準をまとめました。
同じ広さなのに、広く感じる部屋と窮屈な部屋があります。違いの多くは、視線がどこまで途切れずに届くかにあります。ドアを開けた正面に背の高い家具があると、視線がすぐに止まり部屋が短く感じられます。逆にドアから窓まで視線がまっすぐ通り、床が広く見えると、実際より広く感じます。ですから狭い部屋を整えるときは、何を足すかより、何が視線をさえぎっているかを探すことが出発点です。部屋の真ん中に立って見回し、最初に目に留まる物が何かを書き出してみてください。
家具を動かしたり買ったりする前に、部屋の縦横、窓とドアの位置、コンセントの位置を測って紙に大まかに描きます。ドアが開く範囲や窓下の暖房器具の場所も書き込んでおくと、家具がドアをふさぐことがありません。床面積を知りたいなら面積計算ツールで確かめられます。次に、床に置いてある物から減らします。床の見える面積が広いほど部屋は広く見えるからです。家具を入れるときは、家具そのものの大きさだけでなく、引き出しや扉を開けるのに必要な手前の空間も合わせて考えましょう。
壁や大きな家具が明るい色だと光をよく反射し、部屋が明るく広く見えます。ただし白だけが正解ではありません。より大事なのは色数とコントラストです。壁、カーテン、寝具、家具がばらばらの色だと面が細かく分かれて見え、ごちゃごちゃします。基本色をひとつ広く使い、補助色をひとつ、差し色をひとつ程度にまとめると落ち着きます。よく言われる目安は、基本色が大部分、補助色が少し、差し色はほんの少しです。カーテンを壁に近い色にすると窓まわりが壁とつながって見え、壁がより広く感じられます。
背の高い家具は空間を縦にさえぎり、圧迫感を与えます。どうしても必要な大きな収納家具は、ドアのすぐ横や同じ壁側にまとめ、ドアを開けたとき正面に見えないようにします。ソファ・ベッド・収納家具は脚があって下に床が見える形のほうが軽やかに感じます。透明や細身の椅子とテーブルも視線をさえぎりにくいです。ひとつの家具に複数の役割を持たせるのも手です。ベッド下収納、折りたたみテーブル、壁付けの棚のように床を占めない収納を選べば、床面積が残ります。家具どうしの素材と色をそろえると、かたまりが少なく見えてすっきりします。
家具を部屋の真ん中に浮かせて置くと、四方に中途半端なすき間ができて空間が減ります。大きな家具は壁に寄せ、ドアから窓まで人が通る道をできるだけまっすぐ空けておくと、動きやすく部屋も広く見えます。ベッドは窓をふさがない場所に、机はできれば自然光が横から入る場所に置くと、昼間に照明をつける時間が減ります。家具を買い替える前に、今ある家具だけで配置を二、三通り試してみるだけでも効果が大きいことがよくあります。
大きな鏡は部屋をもう一度映し込み、奥行きを生みます。窓の向かいの壁に置くと外の光と景色が入り効果的ですが、ベッドの正面のように常に目に入る場所は避けたほうが落ち着きます。鏡は倒れないよう壁にしっかり固定してください。照明は天井灯ひとつで部屋全体を照らすより、壁や隅を照らす補助照明を足すと、部屋の端が明るくなり境界が遠く感じられます。暗い隅が多いほど部屋は狭く見えます。
狭い部屋でいちばん多い失敗は、広く見せようとして小さな家具や小物をたくさん置くことです。小さな物が多いと、かえって部屋が散らかって見えます。小さなラグを何枚も敷くより大きなラグ一枚、小さな額をいくつも飾るより大きな絵一枚のほうが整って見えます。広く見せることばかり追って暮らしにくくなるのもよくある例です。収納を減らしすぎて物が再び床に出てくれば効果はすぐ消えるので、毎日使う物の居場所を先に確保してから残りを減らす順番を守りましょう。
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